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2009-01-14

『アラトリステ』

先日、友人のniicoさんに誘われて、
『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役が印象深かった、
ヴィゴ・モーテンセン主演のスペイン映画『アラトリステ』を見に行ってきました!
(現在京都シネマで上映中です!)

当日は成人式の日だったためか、なぜなのか・・・、特別企画として、
「同●社大学フェンシング部の顧問の先生のお話と、部員の実技披露」
なるものがありました。

フェンシングの歴史に関するミニレクチャーは、青銅器と鉄器から話が始まって、
「ええ~、そこからっスか!?先生?」と、つい心の中で突っ込みを入れてしまいました(^^;

正直、映画の内容とフェンシングはあまり関係なかったですが(爆)、
(そもそも先生は映画をご覧になっていなかったようで・・・(^^;)
1年生部員2人の初々しい模擬試合も含め、こんな機会でもなければ
フェンシングの事を直に聞く事も見る事もなかったと思いますので、
なかなかお得で楽しい企画でした。

aratorisute

製作年 : 2006年
製作国 : スペイン
監督 : アグスティン・ディアス・ヤネス
原作 : アルトゥーロ・ペレス=レベルテ
出演 : ヴィゴ・モーテンセン 、 エドゥアルド・ノリエガ 、
     ウナクス・ウガルデ 、 ハビエル・カマラ

<ストーリー>
1622年、国王フェリペ4世に仕える傭兵、アラトリステはフランドルの戦場で勇猛果敢に戦い、
マドリードに戻って来た。
そこに、「イギリスからやってく異端者を殺せ」という奇妙な依頼が舞い込む。
それは、イギリス皇太子チャールズを抹殺しようとする異端審問官、ボカネグラと
国王秘書官アルケサスの謀略だった。
きな臭い匂いを感じて暗殺を思いとどまったアラトリステは、その後、何者かに追われるように…。

「goo映画」より 

最初niicoさんからお誘いを受けた時、どんな映画かと公式サイトを見たら、
原作者、アルトゥーロ・ペレス=レベルテの名前に見覚えが・・・。

「そう言えば以前この作家の作品読んだことある~~」

フランドルの呪画フランドルの呪画
(1995/10)
アルトゥーロ ペレス・レベルテ

商品詳細を見る

15世紀、フランドル派の絵の中に当時の殺人事件の暗示が隠されていた・・・
というお話の『フランドルの呪画』。

呪のデュマ倶楽部呪のデュマ倶楽部
(1996/11)
アルトゥーロ ペレス・レベルテ

商品詳細を見る

悪魔の祈祷書と呼ばれる古書籍を巡り、さまざまな事件が・・・
というお話の『呪いのデュマ倶楽部』

どちらもかなりマニアックで、込み入った話だったけど、私好みのお話でした。
「この原作者の映画なら・・・」と、以前『呪いのデュマ倶楽部』の映画化である
『ナインスゲート』にちょっぴり裏切られていた事も忘れて見に行くことにしました(苦笑)


さて映画のほうですが・・・

傭兵としてフランドルで戦い、マドリードでは権力者や教会にも媚びず、
貧しいながらも剣客として誇り高く生きている男、アラトリステ。

決して無敵のヒーローというのではなく、怪我をしてボロボロになったり、
女性との付き合い方も不器で・・・、なんと言うか、ヴィゴ・モーテンセンって、
こういうストイックで寡黙な男を演じさせるとカッコいいですね!
(ついでに言うと小奇麗な役より小汚いほうがカッコいいです(笑))

戦友の遺児を引き取り、一人前の男に育てていく姿には父性、
友人たちとの付き合い方には義侠心を感じ、また良かったです。
全編、なんというか、男のロマンティズムが溢れている映画だと思います。

そして映像はさすがヨーロッパ映画というか、かなり良いです。

17世紀絵画の特徴の一つである光と影の表現を意識したようなライティングは勿論、
スペインの場面はイエロー、フランドルと雨の場面ではブルーグレーのトーンを強くして、
カラーの面でも統一感を出していて、おかげでスペインの埃っぽい感じ、
フランドルの湿っぽい感じがよく表現できていたと思います。

しかも絵画好きには(っていうか原作者がかなり絵画好き?)嬉しい仕掛け、
ベラスケスの絵画へのオマージュも随所に仕組まれていて、思わずニヤリです。
例えば、フェリペ4世の役者さんは肖像画に良く似た人を使っていたり、
例えば、最初に載せた写真とこれ見比べてみて下さいませ。
berasukesu ブレダの開城 (1634-35年頃)


しかしこれ、原作は5巻もある大長編で、登場人物も結構多く、
2時間以上使ったとしても1本の映画としてまとめられるような話じゃなかったと思います。
時代背景も前世紀から繰り広げられるカトリックとプロテスタントとの宗教戦争で、
ヨーロッパが大混乱に陥っていた、ややこしい時代ですし、
よっぽどこの時代に興味ある人以外は???であろう個所が続出。

舞台はスペインとフランドルを行ったり来たり、時間も数年とか10年とか急にとぶし、
なんだかN●Kの大河ドラマの年末の総集編を見ているような気になりました(爆)

ストーリー的な面だけを言うなら、せめて前後編、2回に分けるか、
どれかのエピソードに絞ってまとめるか、
それともいっそ、テレビのミニシリーズで2時間を6回くらいでやるか、
にすれば良かったかもしれません。


そんな訳で、ストーリー構成はちと残念でしたが、映像的には良かったので、
そのイメージを思い浮かべつつ、これから原作でも読んで脳内補完したいと思いま~す(^^;
(1巻をniicoさんにお借りしました!)

アラトリステ (1)アラトリステ (1)
(2006/06/30)
アルトゥーロ・ペレス・レベルテレトラ

商品詳細を見る

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comment

管理者にだけメッセージを送る

コメどうもです

大河ドラマの総集編ってのは同感ですね
エピがぶつ切りな感じはしました
金庸さんの本を1本の映画にしたような無理がありました
でもヴィゴの渋い演技も有り
日本とも中国とも違う剣術は楽しかったです
絵画的な雰囲気も良かったです
教会とか王室との駆け引きを詳しく見たかったですけど
それじゃ長すぎるし、難しいですね

>くまんちゅうさんへ

映画に誘われた時、くまんちゅうさんのご感想を
読ませていただいていて、すごく参考になりました。
有難うございました(^^)

>エピがぶつ切りな感じはしました

1巻を読んだ限りでは、最初の方は割と原作通りだったんですが・・・。

>教会とか王室との駆け引きを詳しく見たかったですけど

後半部分をそぎ落とし、最初のエピソードを中心にして作れば、
この駆け引きを楽しめたかもしれませんね。

ども…

映像はスバラシかったですよね。
しかし、あんなにも「ダイジェスト版」とは~。原作全部読んでおけばよかったかな~、て感じです。
2巻以降も読みたい…が、また誤記があったら…と躊躇してをります…。

>Niicoさんへ

当日は映画&イタリア宗教音楽の講演会、お疲れ様でした~。

>あんなにも「ダイジェスト版」とは~。

残念でしたね。
あまりの飛びすぎに、さすがに途中で話がこんがらがりました。

>原作全部読んでおけばよかったかな~、て感じです。

お借りした1巻、楽しく読みました!
1巻だけで最低1時間は必要だよねえ。。。

>また誤記があったら…と躊躇してをります…。

確かに、間違い、多すぎでした…。
プロフィール

まや

Author:まや
読書、映画&ドラマ鑑賞、旅行、お絵描きが趣味。
ジャンルとしては歴史、文学、美術が好き。
今までヨーロッパが興味の対象だったのが、最近はユーラシア大陸を東進して中国に興味津々です。

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