--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2008-07-27

2008年の夏休み パリ&ハンガリー旅行記 (その5)

6月17日(火)

以前にも書きましたが、ハンガリーにはかなり前から行ってみたいと思っていました。
しかしハンガリーは旧東欧圏であったこともあり、
日本からの直行便もなく情報もそれほど多い国ではありません。

正直、騎馬民族の末裔で、日本と同じく苗字が先で名前が後とか、
トカイワインとパプリカを使ったスープ、グヤーシュくらいしか思いつきません。

実際、今回の旅行にあたって、新書レベルのハンガリー通史などを探しましたが
手頃なものが見当たらず(後でクセジュから出ていたことを知りました・・・)、
邦訳されている作家の作品も特に見当たらず(後でアガタ・クリストフがハンガリー
出身だと知りました・・・)、手元にあったハンガリー民話集(今や絶版らしい・・)を
読み直したくらいです。

残念ながら音楽は守備範囲外なのですが、コダーイが有名でしょうか。
映画もこれという作品が思い当たらないのですが、昔、テレビで見た
『チャールダーシュの女王』は確かハンガリーが舞台だったような気がします。
でも制作はどこなのか不明・・・。

こんなわけで、今回は珍しく最後の情報収集手段を取ることに。
東京出張のついでにハンガリー政府観光局さんに資料を頂きにあがりました。
WEBでの情報収集が容易になってからは旅行前に直接各国の政府観光局に資料請求を
しなくなっていたのですが、まあ今回は東京への出張があったこともあり久しぶりに利用。
でも、ここでいただいたパンフレット類はかなり役立ちました!

たとえば社会主義時代の彫刻を集めた公園があるなんて、他のガイドブックには
全然載っていなかったのです。
今回は行けなかったものの、次に機会があったら、絶対行きたい所の一つです!

では、そもそもなぜハンガリー、というかブダペストに行こうと思ったのか?

私がますブダペストに興味を持ったきっかけは建築です。
19世紀のオーストリア・ハンガリー帝国時代の世紀末美術、いわゆる
アール・ヌーボーの建築などがチェコのプラハと同じように多く残されていて、
それもスペインのバルセロナのように、独特の雰囲気を持っているということに
興味を持ちました。

6174 6175

そしてなぜかユダヤ人やロマ(いわゆるジプシー)など、ヨーロッパにおいて
歴史的に迫害を受けてきた民族の痕跡が比較的多くみられること。
ヨーロッパ最大規模のシナゴーグがあったり、ジプシー音楽の影響がみとめられたり
するというのは、ハンガリーという国(マジャール人)が他文化に対して寛容であったと
いうことなのか、気になるところです。

そして何より温泉がいっぱいあるところ!
これは温泉大好きな私としてはかなり魅力です!
大体ヨーロッパを貧乏旅行していると、バスタブのついている部屋に泊まることなど稀で、
シャワーがあればいい方・・・。
いつものんびり湯船につかって疲れを取りたいなあと思ってしまうのです。

しかしハンガリーではプールタイプやサウナタイプの温泉もあるものの、
伝統的には日本のように裸でお湯につかるというのです!
この一点だけでももしかしたらハンガリーは本当に東洋系の人々の国なのかも・・・、
なんて思ってしまうではないですか!(笑)
これは是非ぜひ行かなければという気になります!

しかし念願だったブダペスト訪問も、相次ぐトラブルのため観光できる時間はわずかです。
早起きして、ホテルでブッフェの朝食を取ってすぐにホテルから一番近い、
ルダシュ温泉に向かいます。

夜にゆっくり温泉につかって一日の汚れと疲れを洗い流したい私としては、正直、納得
いかないんですが、ハンガリーではなぜか温泉は夜は営業しておらず、早朝からの営業。
まあ今回はこれが功を奏して美術館がオープンするまでにひと風呂浴びることが
できたわけですが・・・。

さてホテルからでるとそこは間慣れぬ雰囲気の街並みです。
しいていうなら、やはりプラハに近い気がします。

6173

ドナウ川にかかるエルジェベト橋を渡ればすぐそこに、トルコのお風呂に似た屋根をもつ、
石造りの建物が見えてきます。
この温泉はこのあたりをオスマン・トルコが支配していた頃に建設したものらしいです。

617 奥の建物がルダシュ温泉です。 

ルダシュ温泉は曜日によって男性専用、女性専用になっています。
まず入り口で料金2200フォリント(約1500円)を払います。
2時間以内の利用なら400フォリント、3時間以内なら200フォリント返ってきます。
キャビンへの入り口でシーツのようなタオルとエプロンを渡されます。

一応ハンガリーの伝統では、お風呂に入る時は素っ裸でOKらしいのですが、
ヨーロッパだと大抵、水着着用。
このエプロンは水着替わりなのでしょうが、素っ裸にエプロンって。。。(赤面)
ハンガリーでもプール形式の温泉は水着が必要との事だったので、
念のためにと、持ってきていた水着を着ることにしました。

日本のようにコインロッカーが並んでいるのではなく、半畳ほどの、ロッカー兼脱衣所の
キャビンが並んでおり、なかなかきれいです。
(ガイドブックによると、この温泉、最近改修工事が終わったばかりだったようです)

6172 キャビン

ビニールの手提げにタオルを入れ、サンダル履きで浴場へ向かいます。
入口近くには足の汚れを落とす浅めのプールやシャワーがあり、
プールに入るのと全く同じ要領です。

浴場は16世紀の建物をそのまま利用しているらしく、とても幻想的な雰囲気で、
なんだか自分がタイムスリップしたようなきになります。
天井は石造りのドームで、明かりとりの為に、所々あけられている穴には
色ガラスがはめ込まれ、水面に赤や青、黄色の光が映っています。

中央に8角形の大きな浴槽があり、周囲の四隅にはそれぞれお湯の温度の違う
小さめの浴槽が配置されていますが、お湯は全体的にぬるめ。
43度のお湯が最高温度だったのですが、日本人の私にはここが一番お風呂らしくて
落ち着きます(笑)

周囲を見渡すと明らかな観光客は私一人くらいで、後は常連ぽいおば様達です。
エプロンの人、水着の人、下だけ水着の人もいれば素っ裸の人もいます。
お好みでの恰好で入っていいようです。

浴場内には温泉の水が飲めるようにしてあるところもあり、硫黄の臭いが漂います。
隣室にはマッサージ用の部屋もありましたが、この時間はやっていない様子。残念!
他にもサウナがあったのですが、ここのサウナはものすご~~~く暑くて、
すぐギブアップしてしまいました・・・。

ほとんどの人は中央の大きな浴槽でのんびりしているのですが、33度くらいのお湯では
物足りない私は43度の浴槽をほぼ独占していました。
途中、おばさんが入ってきて話しかけられましたが、この方、以前に日本に来た事があり、
山形県の温泉旅館に泊まったのがとても楽しく、印象深かったそうです。
欧米人の観光客は大抵、みんなが素っ裸になって、熱めのお湯に入る日本の温泉に
最初は面食らうそうですが、温泉天国のブダペストから来た人たちなら、日本の温泉にも
すんなり溶け込めたでしょうね。

いつまでものんびりしていたいのはやまやまでしたが、
たった一日しかないブダペスト滞在なので、2時間足らずで温泉を後にし、
返金してもらった400フォリントでガス入りのミネラルウォーターを一気飲み!(苦笑)
ホテルに戻る途中にスーパーでハンガリ土産のパプリカやお酒、グヤーシュの素(?)を
大急ぎで買い込み、チェックアウトを済ませて再び観光へ。

とりあえず王宮を目指して歩く事にします。

歩行者天国になっている、商店や飲食店の並ぶ通りを抜け、
ドナウ川に架かるくさり橋を渡ってペスト地区から王宮のあるブダ地区に着くと
すぐ目の前に丘の上に向かうケーブルカー乗り場があります。

6176 ケーブルカー

木製のレトロな雰囲気に惹かれて乗りこんだのですが、あっという間に着いてしまうのに
料金800フォリントは冷静に考えるとぼったくりかも(爆)
観光客向けなんでしょうね。。。

ケーブルカーを降りたところにあったカフェで一休みしながら位置を確認し、
ハンガリー国立美術館 に向かいます。

6178

ハンガリー国立美術館は、壮麗な王宮の建物の中にあります。
本当は歴史博物館と同時に見たかったのですが、王宮のある丘だけでも漁夫の砦や
教会等の見どころがあるうえ、他に世界一豪華と噂のマクドナルドや、シナゴーグ等、
見たいものがたくさんあるので今回は諦め、さらっと絵画だけ見ることにしました。

ちなみにガイドブックには入館無料と書いてあったけど常設展でも800フォリント必要(T_T)
でも考えたらさっきのケーブルカーと一緒のお値段!!
そう考えると、何だかやっぱりばったくられたような気が。。。 (←しつこい!)

この美術館はハンガリー建国以来の、約10万点の芸術品を1~4階に展示しているそうで、
中世の宗教画、ルネッサンス、バロック、ロココ時代の風俗画等々・・・、
このあたりは概ねどこのナショナル・ギャラリーでもあるようなラインナップ。
でも色調はイタリアやフランスに比べると重めで、北方のものほど細かい印象は受けません。
やはり地域性は出るものなのでしょうね。

さて、私が最も興味を持ったのは19世紀以降のハンガリー絵画。
ハンガリーの歴史上の出来事を描いたとおぼしき作品群は民族意識の高まりを感じさせます。
他にも19世紀後半の印象派的な明るい風俗画、流麗な様式美のアール・ヌーボー、
象徴主義の幻想的な作品が展示されており、予想外の充実ぶりです。

正直、今までハンガリー美術について知る機会もなかったので、この美術館に
展示されている画家や作品はまったく知りませんでした。
最初は時間もないのでさらっと流すつもりだったのに、そう度々来ることはできなさそうな上、
日本で情報を得ることも難しそうな気がして、「ここで見逃したらもう二度と見られまい!」と、
結局3時間もこの美術館に入り浸り、画集まで買ってしまいました。

6177 ドナウ川に架かるくさり橋

美術館を後にして残り少ない時間、広場や建物を見て、
なかなか来ないバスに業を煮やして結局ホテルにタクシーで戻りました。
実はこの時、シナゴーグを見てからホテルに戻るつもりだったのですが、夕方で道はかなり
渋滞していて、えらく時間がかかりそうだったので、ホテルまで直行する事に(T_T)
「これは空港までの道もヤバいかも・・・」と、タクシーで空港に向かう計画だったのを急遽、
地下鉄&バスで向かう事に変更しました。

それでなくてもツイていない今回の旅なので、念には念を、です・・・(苦笑)

私はもともとホテルを選ぶ時の条件は何よりもまず交通の便の良いところ!という人なので、
今回も空港までの地下鉄のラインの駅に近いところにホテルを取っていたのが幸い、
地下鉄駅の窓口で空港までのチケットを購入。(地下鉄とバスの通し券です)
窓口のお姉さんはとても親切で、乗り換えの駅やバスナンバーを説明してくれました。

と、ここまで順調に来て、ほっと気を抜いたのが大失敗!

何とおバカにも、ちゃんと確認しないで反対方向の地下鉄に乗ってしまいました!!
幸いガイドブックとにらめっこしていた私は、次の駅の駅名を見てすぐ気付き、
乗り換えようと地下鉄を飛び出したその時!
ああ、もう本当にバカバカです!!
鞄に差し込んでいたガイドブックをばっさり線路上に落としてしまったのです!!
><。。。

あせって、おろおろしつつも、日本の駅みたいに、そのあたり落し物を引揚げる棒は
ないかときょろきょろしていると、職員のおじさんを見つけました。
身振り手振りで窮状を報告すると、どこやらへ電話をしてくれ、笑顔で、
「まあ、まて」というポーズです。

これで何とかなる~、と思ったものの、中々棒を持った人は現れません。
時計を見ながらドキドキ、ハラハラ、ああこういう時って、
1分が1時間くらいに感じられるのですよね・・・

ようやく待ち焦がれた、棒を持った人は、さわやかな笑顔で現れ、
ささっつと慣れた手つきでガイドブックを拾い上げると私に手渡してくれました。
横では職員のおじさんも笑顔で頷いています。
「ありがとう~~~!!」

ドジって迷惑をかけてしまった事は情けなくて恥ずかしいけど、
関わった2人共に、にこやかな対応をしてもらえると、
「ハンガリーって、いいトコだ~~!」と、単純な私はすぐ思ってしまいます。

ああ、この時は、事前にハンガリー語の「ありがとう!」を、
ちゃんと覚えておかなかったことをすごく後悔です!
「Thank You!」を連呼し、今度は間違いなく空港方面の地下鉄に乗り込みました。

ちなみに空港行のバス200番に乗り換える、3号線の終点の駅は、
60年代のSF映画にでも出てきそうな前衛的な建物で、なかなか興味深かったです。

6179

61710


チェックインの際はちょっとドキドキしてしまいましたが、今回はスムーズに済み、
ほっと、一安心。
免税店で余ったフォリントでお菓子を買い、友人へのお土産のトカイワインを購入して、
一路パリへ戻ります。
(そういえば写真を撮り忘れたけど、帰りのAFの機内食も、おっしゃれ~!でした。)

こうして慌ただしい、私のブタペスト一泊一日の旅は終了したのでした。
く~~~っ、><。。
いつかリベンジしにきてやる~~!!


そして仕事で忙しいにも関わらず、
想定外の出戻り娘を温かく迎えてくれた友人に感謝m(_ _ )m
スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

No title

は、はだかエプロン…@@

やっぱり男性の日も同じなんでしょうか?(爆)

>Manboさんへ

>は、はだかエプロン…@@

やはり反応はそこですか!?(苦笑)

>やっぱり男性の日も同じなんでしょうか?(爆)

確認したわけではありませんが、男性はフンドシだそうです(^^;

温泉!

すごいな~!
ハンガリーってどんな国かサッパリ知らないですが、
まやさんのお陰で温泉の国ということが解りました!
でも裸エプロンは逆に…(^^;
フンドシはまぁ普通?ですが・・・

あったかいお湯に
水着で入るのは気持ち悪いです!
やはり温泉には丸腰で!

>阿吉さんへ

私も1日しか滞在できなかったので、
まだハンガリーってどんな国かサッパリ分からないのですが、
ブダペストで温泉三昧するだけでもかなり楽しそうですよ!!

ゆっくり温泉プールに入ってチェスするもよし、
マッサージや泥パック、足の角質取りなどでツルツル、ピカピカになるもよし、
今度はゆっくり数人で行きたいです~~。
プロフィール

まや

Author:まや
読書、映画&ドラマ鑑賞、旅行、お絵描きが趣味。
ジャンルとしては歴史、文学、美術が好き。
今までヨーロッパが興味の対象だったのが、最近はユーラシア大陸を東進して中国に興味津々です。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
友達申請フォーム

この人と友達になる

フリーエリア
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。